はじめに

To:仮想通貨であれこれしている人

皆さんのデイリータスクはいくつありますか？
おそらくすごい数のログインボーナスやらSNSへの義務投稿などなどされているかなと思います。
今回はその中でもオンチェーンのデイリータスクをボットにやらせてみましょう！

To:仮想通貨であれこれしていない人
いい感じにいい感じのタスクを自動化させてみましょう！

やりたいこと

GCPのcloud run functionで書いた処理をcloud schedulerで定期実行させる。
（2024/8あたりにcloud functionがcloud run functionになったぽいです。）

自動化させたい処理の実装

今回はブロックチェーン上の送金Txを自動化させてみたいと思います。

ふわっと説明すると自分の秘密鍵で署名した送金依頼をブロックチェーンに参加しているノードに送りつけるみたいなことを内部的にしてます。

javascriptで書いていきます！

const { Web3 } = require('web3');

async function sendPOL(recipientAddress, amountInPOL) {
  // Set up Web3 with Polygon Amoy testnet RPC URL
  const web3 = new Web3('https://rpc-amoy.polygon.technology');

  // Set up the sender's private key
  const privateKey = '0xVeryImportantPrivateKey';
  const account = web3.eth.accounts.privateKeyToAccount(privateKey);

  // Convert the amount to Wei
  const amountInWei = web3.utils.toWei(amountInPOL.toString(), 'ether');
  
  // Create tx
  const tx = {
    from: account.address,
    to: recipientAddress,
    value: amountInWei,
    gas: 21000,
    gasPrice: await web3.eth.getGasPrice()
  };

  // Send tx
  const signedTx = await account.signTransaction(tx);
  const receipt = await web3.eth.sendSignedTransaction(signedTx.rawTransaction);
  console.log(`Transaction successful! Transaction hash: ${receipt.transactionHash}`);
  console.log(`Block number: ${receipt.blockNumber}`);
  return receipt;
}

await sendPOL("0xReceiveAddress", 0.001);

{
  "name": "cloud-function-test",
  "version": "1.0.0",
  "description": "",
  "main": "index.js",
  "scripts": {
    "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1"
  },
  "keywords": [],
  "author": "",
  "license": "ISC",
  "dependencies": {
    "web3": "^4.13.0"
  }
}

ざっくりこんな感じです。
各々いい感じに処理をかいてローカルで動くかどうかのチェックまでしちゃってください。

% node index.js
Transaction successful! Transaction hash: 0xXXXXXXX
Block number: 1247XXXX

いい感じに動いてくれてますね！

Cloud Run Functionの設定

次に大本のcloud run functionを作っていきます。

Cloud Run Functionの実装

関数を作成していきます！一旦ブラウザからの動作確認をしたいのでひとまず認証なしですすめめてます！

次へを押すとコードの編集画面にはいります。

index.js、package.jsonはローカルのコードを修正しつつこんな感じで設定しました！

const { Web3 } = require('web3');
const functions = require('@google-cloud/functions-framework');

async function sendPOL(recipientAddress, amountInPOL) {
  ...
}


// Stringify obj including bigint
function stringifyBigInts(obj) {
  return JSON.parse(JSON.stringify(obj, (key, value) =>
    typeof value === 'bigint'
      ? value.toString()
      : value
  ));
}


functions.http('helloHttp', async (req, res) => {
  try {
    const receipt = await sendPOL("0xReceiveAddress", 0.001);
    const stringifiedReceipt = stringifyBigInts(receipt);
    res.status(200).json(stringifiedReceipt);
  } catch (error) {
    console.error('Error in helloHttp function:', error);
    res.status(500).send(`An error occurred: ${error.message}`);
  }
});

{
  "dependencies": {
    "@google-cloud/functions-framework": "^3.0.0",
    "web3": "^4.13.0"
  }
}

Cloud Run Functionのテスト

次に「関数をテスト」ボタンからテストしていきます！

そうするとCloud Shellが立ち上がりテスト用のコンテナが準備されていきます。（まあまあ待ちます！）

以下の画面までくるとテスト可能なので「テスト実行」ボタンを押下！

ゴチャついてますが一応成功！デプロイしていきます！

デプロイ完了すると見切れてますが表示されたURLにアクセスして大丈夫そうかチェックしましょう！

問題なければ認証ありのみ受け付けるようにしましょう！
デプロイが完了するとCloud Functionのサービスで作成した関数が開かれているので、Cloud Runのサービスから開きなおします。
開き直してからセキュリティタブで、認証が必要を選択しておきましょう。

Cloud Schedulerの設定

IAMの設定

Cloud Schedulerに割り当てるサービスアカウントにcloud run functionを実行するroleをあたえていきます。

今回はプロジェクト名から始まる方のサービスアカウントにCloud Run起動元というロールを付与しました！

次はジョブを作成していきます！

確認のために3分ごとにトリガーしてます。
また、サービスアカウントはさきほどIAM設定したものを選択しときましょう！

作成が完了してしばらく待つと正常に実行できたのが確認できると思います！

以上です！